フィリピン留学で人気のスポットは数ありますが、果たしてフィリピンで英語が使用されている範囲はどれくらいなのでしょうか?

フィリピンは英語使用範囲が広い

2016-8-17

フィリピンの英語は世界的に認められています。国民全体が英語教育を受け、実生活で使用しているため、多くの国民が英語でコミュニケーションをしています。

また現在のフィリピンの文化は、西欧文化が基盤になっており、テレビ、ラジオ、映画館、書店など、ほぼすべてのところで英語を自然に習得することができます。


つまり一生懸命英語を学べば学ぶほど、使う機会も増えていきます。また、フィリピン人は一般的に外国人に対してとても親切なので、自信を持って英語を使うことができます。


フィリピンは公用語が英語とタガログ語(フィリピン語)となっていて英語を公用語としている国のなかで第三位とされる英語人口でもあります。このように他の国々とは違いフィリピンという国に英語が浸透していった理由には


  1. 歴史
  2. 英語教育
  3. 家庭環境
  4. 海外出稼ぎ労働者

の5点があります。下記にそれぞれの章にわけご紹介していきます。

町並み

英語使用範囲が広い理由その1.フィリピンの歴史

今から約100年以上前の、1898年にアメリカがフィリピンを植民地化したことがきっかけで多くのアメリカ人宣教師がフィリピンにやって来ました。宣教師らは学校教育と共に英語もフィリピンに普及させていきました。このような理由により、特にこの時代を生きた人々はとても英語が堪能でした。その名残もあり、現在でもフィリピンでは英語が公用語として使われるようになりました。

英語使用範囲が広い理由その2.英語教育

フィリピンの早期英語教育

日本では近年、小学校でも英語教育がはじまりましたが、フィリピンの英語教育はもっと早い小学校1年生から始まります。ただし、日本とは異なり、「英語」という教科があるだけではなく、算数や理科などの主要教科を英語で勉強するのです。もちろん、すべての教科が英語というわけではなく、国語や歴史などはタガログ語(フィリピン語)で勉強します。このようにフィリピンでは教科によって使用言語が分かれているのです。

英語の授業の中で日本語を使いながら授業を受けている日本人(もちろん、ネイティブ講師のみの場合は除きますが)からすれば、フィリピンの子供たちが毎時間、英語とタガログ語を使い分けているというのは事実だということができます。もちろん、低学年のうちは母語の割合が多くなりますが、学年が上がるにつれて母語の使用は補足説明程度になってきます。また、首都マニラには、英語だけしか使わない大学もあります。さらに授業だけではなく、キャンパス内でも英語を使うようになっており、生徒同士の会話はすべて英語となります。まるでアメリカの大学にいるような感じさえしてきますね。

フィリピンの母語は160以上もある

このように、英語とタガログ語(フィリピン語の基となっている)を小さいころから使い分けている(使い分けることができる)フィリピン人ですが、実は2つだけの言語を使いこなせるわけではありません。フィリピンには実に160以上もの母語として使われている言語が存在しているといわれており、英語とタガログ語以外の言語を話せるフィリピン人も少なくはありません。このように、いくつもの言語を使いこなすフィリピン人にとって、フィリピン人同士での意思疎通のため、共通言語は欠かせません。そのため主流となっている英語とフィリピン語を使いこなせるように、学校教育が行われているのです。

英語使用範囲が広い理由その3.家庭環境

子供の将来性のための英語使用

フィリピンでは、英語も使えたらタガログ語だけを使いこなせる人よりも、より良い仕事を得られると考えられています。よって、「将来のため」と親も子供に英語を学ばせようとします。もちろん一般家庭では主に母語が使われますが、学校で良い成績を修め、良い大学に進学させるために、幼いころから家庭内で英語を使っているケースも少なくありません。実際にフィリピン人家族の会話を聞いていると、親が子供に英語で話しかけているなんてことは日常茶飯事です。

また、特に富裕層の家庭では、英語が使われる頻度が貧困層に比べ非常に高くなります。実際にフィリピンに行ってみて富裕層のフィリピン人に出会うと、タガログ語を話す率よりも英語を話す率の方が高いことに気づくでしょう。一般のフィリピン人が、英語を話しているフィリピン人を見ると、「彼・彼女は富裕層の出身なんだろうな。」なんて思っているフィリピン人もいるそうです。また、フィリピンには、タグリッシュと呼ばれる言葉も存在し、それは、イングリッシュ(英語)とタガログ語をミックスした言語です。このタグリッシュに関しては、多くのフィリピン人が使っており、実際にフィリピン人同士の会話を聞いていると「今の英語?タガログ語?」なんて思ってしまう場面もあるんです。

リスニング力に長けている人が多い

しかし、残念なことに、フィリピンにおける中学校までの就学率は50%程度です。教育を受けていればもちろん、英語が理解できますよね?それでは、教育を受けていない残りの50%の人々は英語が理解できない状況なのか?と思うかもしれませんが、実は彼らも英語のリスニング力は高いです。というのも、フィリピンのテレビ番組はハリウッド映画や海外の番組も多く放送されており、もちろんそれらは英語で放送されているからです。

例えば、フィリピンの首都マニラでタクシーに乗るとします。運転手の中には英語が堪能ではない方(いわゆる富裕層出身ではない方)も多くいます。しかし、彼らは英語で返事をしてくれないかもしれませんが、あなたが英語で言っていることは理解してくれますし、目的地まで連れてってくれるでしょう。

英語使用範囲が広い理由その4.フィリピン人OFW(海外出稼ぎ労働者)

フィリピンの給料はもちろん職種やランクによって変わってきますが平均して日本円にすると月給約3万~5万円くらいしかもらえません。よって、多くのフィリピン人は、より良い仕事のチャンスを求め、海外に出稼ぎにでます。実は、フィリピン政府も海外出稼ぎ労働を奨励しており、日本も含め、アメリカや香港、サウジアラビアといった国に出稼ぎに行くフィリピン人が多くいます。もちろん、それらの国でコミュニケーションをとるには、英語が必要ですから、そのためにも英語教育に力が入れられているのです。

英語使用範囲が広い理由その5.フィリピンの本事情

もし、フィリピンで本屋や図書館に行く機会があれば、ぜひそこにある本を手にとってみてください。おもしろいことにフィリピンでは実際に、本屋に行くと雑誌も含め半分以上の本は英語で書かれています。より正確に言いますと、そこにある大半の本が、アメリカやイギリスなどの英語圏の国から輸入されたものなのです。)反対に日本では、大手本屋に行かなければ英語で書かれた本を見つけるのは難しいですし、置いてあっても隅っこに少しだけという場合がほとんどだと思います。

その理由は、分野によってはタガログ語書籍よりも、英語で書かれた本の情報量の方が多いということです。本屋以外にも、大学の図書館で資料などを探す場合も、タガログ語の本ではなく、英語の本だと言っても過言ではないでしょう。

最後に

以上「なぜフィリピン人は英語使用範囲が広いか」を5つの視点からみてみました。フィリピン人にとって、いかに英語が必要なのかがなんとなくわかったでしょう。


少し余談になりますが、アメリカやイギリスなどの英語圏で英語を学ぶよりも、第2言語として英語を話すフィリピンで英語を学ぶことに疑問や心配を抱く方も多いのではないかと思います。しかし、フィリピン人も私たち日本人と同じで、小さいころから英語を第2言語として学んできました。ですので、フィリピン人の方が英語だけを話すアメリカ人やイギリス人よりも、英語ができない気持もよくわかってくれますし、一生懸命になってあなたの言っていることを理解しようとしてくれるでしょう。


もちろん、講師はネイティブレベルのフィリピン人です。しかし、もしかしたら、現地で仲良くなったフィリピン人は英語が達者ではないかもしれません。そんな彼らと切磋琢磨して英語をマスターしていくのもフィリピン留学の一つの醍醐味となるでしょう。



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